プロフェッショナル音楽制作ツール Digital Performer 10
バージョン10となるDPには、クリップウインドウや新しいオーディオストレッチ機能に加えて、100種類を超える音源の追加など、DPユーザーの要求に応えた数十種に及ぶエキサイティングな新要素が取り込まれています。
Clips Window

ループ / フレーズをトリガーするクリップウインドウ
新たに登場したClips Windowは、Digital Performerにループトリガーの機能を追加します。同じくDP 10より新たに搭載されたコンテンツブラウザーからオーディオやMIDIをクリップウインドウにドラッグアンドドロップし、リアルタイムでクリップをトリガーすることが可能になりました。これによりライブパフォーマンスでの活用や音楽制作時にひらめきのきっかけを与えることとなるでしょう。それぞれ個々のクリップのトリガーから、複数トラックにわたる任意のクリップ、または行全体(すべてのトラックにわたるシーン・クリップ)複数クリップのトリガーにも対応します。
DP独自のクリップ・キューイングはクリップシーケンスを事前にスタック(クリップの設置)することができるため、手動でトリガーする必要性をもちません。ラップトップやMIDIコントローラでの操作時にインスピレーションを得たとき、クリップの追加、削除をすぐさま行えます。クリップウインドウは、旧来のリニアトラックベースのプレイバックに加えてクリップトリガーをも可能とし、ステージオペレーションからライブミキシングにも対応します。最高のライブパフォーマンスのためにDPはその根幹を担います。DPは今やクリエイティブな制作ツールとしてだけでなく、ライブパフォーマンスにも対応し、多様化したニーズを包括する、真のプロフェッショナルDAWとして君臨します。
ストレッチ・オーディオ

今までにないオーディオへのアプローチ
個々のビートに対しての深い編集から、全体的なテンポの変更まで、ストレッチオーディオを使用することで、より早く、かつ簡単に操作ができます。個々のオーディオビートを選択し、タイミングを調整します。新しいStretch Edit レイヤーを使用し、アンカーポイントを操作し、想像したリズムタイミングを正確に実現します。全体的なテンポコントロールを行うには、ストレッチモードを有効にするだけで、テンポチェンジがあっても、オーディオトラックオーディオトラック全体がテンポとタイムラインに即座に準じます。
この機能をもたらすZynaptiq™のZTX PRO™は、最高のオーディオ品質を実現します。
BEAT DETECTION 2.0

テンポとビートの究極のコントロール
魔法のようなDP 10のBeat Detection(ビート検出)は、個々のループのほか、マルチチャンネルのステム、そしてフルミックスされたオーディオに含まれる、リズミカルなオーディオのビートを検出します。ビートが検出されたらDPの新しいストレッチ・オーディオ機能と、業界をリードするDPのテンポチェンジ機能を使って、オーディオをプロジェクトのテンポとタイムラインに即座に一致させます。オートメーションによるテンポチェンジを指定し、ループをクリップウインドウにドロップします。これによって、プロジェクトに対してテンポとタイミングが完全に一致します。
コンテンツ・ブラウザー

全てのファイルに即座のアクセス
バーチャルインストゥルメンツ、ループ、クリップ、プラグインなど、DPで使用するすべてのリソースに、コンテンツブラウザはすぐにアクセスします。必要なものはなんでも、ドラッグアンドドロップの操作ですぐに使用できます。名前またはテキスト文字列で素材を素早く見つけ出し、コンテンツブラウザを活用することで、旧来のワークフローを10倍加速します。
VCA フェーダー

ミックスのための強化されたコントロール
これまでの伝統のアナログコンソールと同様に、VCAフェーダーはミックス手法に革命をもたらします。1台のVCAフェーダーで任意のトラック数を相対的な音量を自由にコントロールできます。例えば、必要なだけのVCAを作成します。そして複数のネストされたサブグループを作成するために、他のVCAとVCAを接続します。ミックスオートメーションをVCAに適用すると、サブフェーダーオートメーションが維持され、全体にわたっての操作がなされます。完璧なミックスの達成までに容易に、かつ素早く到達することとなるでしょう。
VST 3サポート

お好みのVST 3プラグインを起動
Digital Performer 10はVST 3のプラグイン、バーチャルインストゥルメンツに対応します。また、今まで通りVST 1もしくはVST 2規格のプラグインにも対応しています。
MOTU INSTRUMENTS SOUNDBANK

数百のバーチャルインストゥルメンツとループ素材を収録
DP 10には、アコースティック&エレクトリックドラムキット、ピアノ、ギターやベース、そしてチャーチオルガン、エレクトリックオルガン、弦楽器、木管&金管楽器、シンセサイザー、民族楽器、ボイスサンプルやコーラス、パーカッション、SE(サウンドエフェクト)などが5GBに及び収録されており、300種以上の楽器、1,100もの音色と500種類のループから構成されいるサンドバンクが付属。この多彩なコレクションは、様々な音楽ジャンル、時代、地理地域、そして文化的スタイルにわたり活用できるものとなっています。
DP 10 そのほかの特徴的な新機能
6GBのフリーループ&サンプルパック
・Big Fish Audio、Lucidsamples、Loopamsters提供のロイヤリティーフリーのサンプルパック
Scalable UI
・最新の高解像度ディスプレイにも対応する新しいUIを採用し、拡大・縮小に対応
Run Command
・必要な機能をテキストで入力することで、マニュアル不要の操作を可能に。
主なトピックス
- トランスポート時に拍・小説のスキップ -
- 強化されたクオンタイズとグルーヴのクオンタイズ -
- 表示メニューにズームコマンドが統合され、ズーミングがより簡単に -
- リージョンメニューのプリセット保存が可能になり、より速い活用 -
- 相対グリッドと絶対グリッド -
- 主ツール、代替ツールの瞬時の切り替えが可能になり、より速いツール編集を実現 -
- イベントリスト編集の高速化 -
- MIDIノートに対してナンバーが表示 -
- CCデータを置き換えるオーバーダビングレコーディング -