収録製品
このバンドルには以下の製品が収録されています。
Oxford EQ
Based on the OXF-R3 EQ section
業務用コンソールとして名高いSONY OXF-R3のEQセクションをプラグイン化した、独立5バンド構成のEQ。標準でSSL 4000、SSL Gシリーズ、NEVEなど、4種類のEQタイプを備えている他、HD版にはオプションでGML8200タイプも追加可能です。
標準の4種類のEQタイプに加え、GML8200を再現したEQタイプ(Type 5)を追加する有償オプションは、HD-HDX版のみに用意された特別なオプションです。新規購入の場合はEQ+GMLのセット版を、既にOxford EQをお持ちの場合はアップグレード版がご利用頂けます。
特徴
- ・独立5バンド構成。LF/HFはシェルビング切替付き。シェルビング時はQでディップ量をコントロール可能。
- ・独立2バンドLF/HFフィルター。6dBから36dB/octaveまでスロープ選択可能。
- ・増減の反応の仕方を、4つのEQタイプから選択可能(*EQ + GML版では、5タイプ)。サンプルレート限界値まで歪みのない高音域レスポンス。
- ・サンプリング周波数/2付近でおこる高域ロールオフ(赤)を回避するリアルタイム処理技術により、高域まで左右対称なEQカーブ(黄)を実現。
- ・2つのEQ設定を記録可能。A/B比較試聴も、簡単です。
- ・全パラメーターは、Pro Tools標準のオートメーションで操作可能。Digidesign Pro Controlにも対応しています。
- ・超低ノイズ/歪み設計 (-130dBr以下)。
Oxford Dynamics
Based on the OXF-R3 Dynamics section
Sonnox Oxford Dynamicsプラグインは、Sony Oxfordの業務用コンソールOXF-R3に搭載された柔軟度の高いダイナミクス系ユニットに基づいて作成されました。Sonnox Oxfordでは、プロフェッショナルな現場におけるダイナミクス処理に関する徹底的なリサーチを行い、その結果に基づきコンプレッサー、リミッター、エクスパンダー、ゲート、サイドチェインEQを統合したユニットを開発しました。
各機能は、それぞれのOn/Offからパラメターの調整まで、完全に独立してコントロールすることができます。また、サラウンド環境のマルチフォーマットに対応したバスコンプレッサー/リミッターも、別に用意されています。
コンプレッサーのニーはソフトなものからハードなものまで選択可能で、タイムコンスタントカーブもリニア/指数カーブから選べるので、微妙なレベルコントロール、マスタリング用途から、音楽的な音色変化を狙ったコンプ音まで対応します。レベル検知およびサイドチェインをフィードバック音を使わず、完全に入力段階で行う「フィードフォワード」方式と、正確な対数サイドチェイン処理により、理想的なサウンドキャラクターと、正確なダイナミクス管理を実現しています。
透明で微妙なレベルの調整から、積極的な音作りまで。この、洗練されたプロ仕様のプラグインを使えば、アナログ、デジタルを問わず、他のどんな製品でも実現不可能だったダイナミクス処理を体験していただけることでしょう。
特徴
- ・完全に独立したパラメターを備えたコンプレッサー、リミッター、ゲート、エキスパンダーを装備したチャンネルダイナミクス・プラグイン。
- ・2バンド・サイドチェインEQ搭載(チャンネルダイナミクス)。
- ・チャンネルダイナミクス・プラグインとは別に、サラウンドのマルチフォーマットに対応したバスコンプレッサー/リミッターを用意。
- ・リニア/指数カーブを選択可能なアタック/リリースカーブ。
- ・バスコンプレッサー/リミッターでは、サブチャンネルフィルターやゲイン検知コントロールを設定可能。
- ・正確な対数サイドチェイン処理。
- ・ソフトからハードまでニーを選択可能。微妙なマスタリングから積極的なコンプ処理まで幅広く対応。
- ・音の迫力、存在感、パンチを調整可能なInflatorゆずりの「ウォームス」機能付き。
- ・超低ノイズ/歪み仕様(-130dBr以下)。
- ・全パラメターをオートメーション可能。
Oxford TransMod
The Transient Modulator.
パーカッショントラックのアタックをはっきりさせたい。耳障りなアタックをソフトにして、生楽器のトラックを自然な音にしたい。そんな処理は、Transient Modulator = TransModにおまかせください。
TransModは、素材のトランジエントを調整することでアタックを強調したりソフトにすることができるプラグインです。入力された信号に動作が追従するアダプティブ処理を採用しているため、原音のクオリティを損なうこと無く、高度な処理を最小限のパラメーターで実現しています。
動作開始のインプットレベルを設定するThreshold、ダイナミック・ゲインコントロールの対象外となる処理レベルを設定するDeadband、トランジエント調整を行う時間の長さを調整するOvershoot(小さい値では、トランジエントのほんの一瞬のアタックにだけ作用します)、エンベロープ検知のアタックタイムを調整するRise Timeなど、シンプルにサウンドの追い込みが可能です。TransMod全体の動作はRatioスライダーで設定でき、プラス方向ではトランジエントが強調され、マイナス方向ではトランジエントがソフトになります。
その他にも、Inflatorゆずりのエンジンで、クリッピングを防止すると同時に、最終的な音圧をかせぐことができるOverdriveも搭載。100%に設定すると6dBレベルが上がりますが、デジタルクリッピングを起こさずに倍音構成に作用して、音に暖かみを加えることができます。
特徴
- アタック、トランジエントを強調したり、ソフトにする。
- 音のアタック感を調整し、コンプや音量操作に頼らずに、音の存在感をコントロール。
- パーカッシブなアタック感を強調することで、楽器を前に出す。
- 耳障りなトラックのアタックを柔らかくして、他のトラックの存在感を引き立てる。
- アタックを強調することで、ボリュームを抑えても存在感のある音を実現する。
- アタックをソフトにすることで、ボリュームを上げる余地を生み出し、相対的なルーム・アンビエンス音の存在感を上げることを可能にする。
- ぼんやりとした、平坦なトラックをはっきりさせて、ミックスに生命力を与える。
- MP3、AAC圧縮時にギスギスした音の原因となるトランジエントをソフトにするなど、オンライン公開前に専用のリマスタリングを行う。
Oxford Inflator
Increase in the apparent loudness
Oxford Inflatorは、単なるリミッターではありません。これ以上のレベルは無理、と思われていた素材にかけることで、さらなる音圧をかせぎ、聞き取りにくかった小さな音の存在感を向上させたい。でも、いかにもコンプやリミッターをかけました、という音にはしたくない。
そんなマスタリングエンジニアやミキサーの要望に応えて開発されたOxford Inflatorは、単にピークを抑えるのではなく、独自のアルゴリズムによって聴感上の音量をかせぐことに成功しています。
Oxford Inflatorを使えば、音の迫力を向上させるだけでなく、アナログ機器のように暖かい、音楽的なサウンドを得ることができるので、アコースティックジャズのミックスのように繊細な処理が必要な時にも威力を発揮します。
ソロ楽器やボーカルのトラックにかけて、音に存在感、柔らかさや深みを与える。パーカッションやドラムにかけて、ダイナミックな存在感、タイトさと、ボリューム感を同時に向上させる。そして、ミックスの最終段階で、全体の音圧を上げる。
ドラムの迫力からボーカルの存在感まで、他に類をみない質感で調整してくれる、魔法のようなEffectフェーダー。「生命力が足りない」と感じたら、気持ちをこめて、息を吹き込むようにフェーダーを操作してみてください。きっと、以前のミックスには戻れなくなりますよ。
特徴
- ・あらゆる素材で、聴感上の音量を上げる。
- ・デジタル上で限界と思われていたレベルを超えた仮想ヘッドルームを生み出し、突発的なピークでのデジタルクリップを回避。
- ・コンプレッサー/リミッター特有のポンプ感とは無縁の、独自のアルゴリズム。
- ・微妙にかけた時の真空管機器のような暖かいサウンドから、目の前に音が迫ってくるような太い音、アナログ機器が飽和点に達したときのサチュレーション歪みまで、音楽的な再生音。
- ・ダイレクト/バンドスプリットの2モードを用意。DSP負荷や、欲しい音にあわせて選択可能。
Oxford Reverb
Highly flexible stereo reverberation.
超高域まで歪みのない透明な音質が高く評価されている、Sonnox Oxford製品。Oxford Reverbは、そんなOxford EQ、Oxford Dynamicsユーザーの期待を裏切らない、高品位なリバーブ・プラグインです。
リバーブを使い慣れた方なら迷わずに使える、アーリー・リフレクション、テイル、EQという明快な構成。部屋の形、サイズ、壁の素材による吸収量など、直感的なパラメーター。100種類以上の、リアルで実用的なプリセット。Oxford Reverbは、そのすべてに数千万円クラスのコンソールの開発で培われてきた妥協のないクオリティの追求と、プロのニーズを知り尽くした現場感覚が生きています。
思い描いた空間表現、響きに近づけたいけど、音が濁ったり、粗くなるものは困る。ほとんどドライに聴こえるけど、微妙なアンビエンス感のあるミックスが作りたい。豊かなホールのテクスチャーを、音像をぼやけさせずに加えたい。映像関連の仕事では、直感的に使えるものでないと困るが、クオリティの低いリバーブは大規模なシアターでの再生時にすぐバレてしまう。必要以上にCPUに負荷を与えず、HD/HD Accel上で安定して使えるリバーブが欲しい。Oxford Reverbは、そんなプロ・ユーザーの定番リバーブとして、欠かせな存在になることでしょう。
特徴
- 高域まで歪みのない透明な音質に定評のある、Sonnox Oxfordクオリティ。
- 思い描いた響き、空間表現を可能にする柔軟な設計。
- アーリー・リフレクション、テイル、EQと、明快な構成。
- 部屋の形、サイズ、幅、吸収量など、直感的かつ繊細に調整可能なアーリー・リフレクション。
- アーリー・リフレクションと連動したタイミング設定、ミックスなども簡単に調整できるテイル。
- 本格的な5バンドEQ(リバーブ音のみにかかり、ドライ音には影響を与えません)。
- 音楽、ポストプロダクションの現場ですぐに使える、100種類以上のリアルで、実用的なプリセット。
Oxford Limiter
Loudness control & limiting functions.
Oxford Limiterは、マスター・チャンネルでの使用を念頭において開発された、高品位なプログラム・リミッターです。透明な音質を保ったまま、レベルをコントロールしたい。ラウドネス・マキシマイザーとして、ミックスの音圧を最適化したい。大胆な設定で、アーティスティックな効果を狙いたい。求める効果がなんであっても、Oxford Limiterがあれば、柔軟で、業務用機器レベルの結果を得る事ができます。
特徴
- 高度な対数サイドチェイン処理、ルックアヘッド技術によるタイミング管理により、複雑なミックス素材でも透明な処理が可能。
- レベル上の限界を超えて、聴感上の音圧を強化する「エンハンス」機能付き。
- アタック、リリースを調整可能。
- 長めのアタックでピーク・オーバーシュートを起こしてもクリッピングを起こさない、余裕のある内部ヘッドルーム設計。
- ハード・ニーから、ソフト・ニーまで調整可能。
- レベルの変化に追従して最適な処理を行う、オート・ゲイン機能付き。
- 民生再生機器 (CDプレーヤー等)のDA補正時に生じるインターサンプル・ピークを表示可能な、リコンストラクション・メーター付き。
- 民生機再生時のインターサンプル・ピーク歪みを回避する、「オート・コンペンセイション」機能付き。
- TPDFと4種類のノイズ・シェーピングからタイプを選択可能な、24/16 bitディザー付き。かかりの強さも、0-100%の間で調節可能。
- トゥルーピーク標準規格ITU-R BS.1770-4に対応
Oxford SuprEsser
Highly-featured professional De-Esser.
単なるディエッサー、ではありません
Sonnox Oxford SuprEsserは高機能なディエッサーに加え、ダイナミックEQも備えたプラグインです。シンプル・モードによる素早い作業と処理、アドバンス・モードでは多数の機能を用いた細かな調整、そのどちらにも対応します。
Oxford SuprEsserは、ディエッサーの決定版となるように設計されました。最高のサウンド・クオリティを追求する過程で、従来のディエッサーを超えたコントロール機能が必要だという結論に達しました。通常の歯擦音処理は「Easy」表示画面で対処可能ですが、ポップ・ノイズ処理など、他の用途に応用したい時は「More」ボタンをクリックしてみてください。Oxford SuprEsserは、本格的なダイナミックEQがエンジンとなっていることがお解りいただけるでしょう。
シンプルな操作で歯擦音処理が行えるディエッサーと、20Hz〜20kHzまでの帯域から特定の周波数に的を絞ってコンプレッサー処理できるプラグインの組み合わせ。それが、Oxford SuprEsserが提案する新しいコンセプトです。ある周波数帯域に問題がある時、常に一定のレベルでフィルターするEQではなく、問題が発生した瞬間に的を絞って動作するダイナミックEQは、ボーカル、ダイアログ以外のトラックでも重宝することでしょう。
特徴
SuprEsser
- シンプルな歯擦音以外にも対応可能な、ディエッサー
- 原音を損ねずに、問題のある周波数だけを処理可能な、リニアフェーズ・ダイナミックEQ
- 入力音のレベルにスレッショルドが追従して変化する、オート・レベル・トラッキング機能付き
- 問題のある周波数ピーク、ゲインリダクション量を視覚的に確認可能な、FFT
- 20Hzから20kHzの全帯域に対応
- ダイナミクス処理される周波数帯、それ以外、全体を切り替え試聴可能な、3つの「Listen」モード
- シンプルに使える「Easy」表示と、本格的ダイナミックEQとして使える「More」表示を切り替え可能
- 細かい修正、マスタリングからクリエイティブな処理まで対応
- スタートポイントとして参照できるプリセットを多数収録
SuprEsser DS
- リニアフェイズ・ディエッサーに特化したバージョン
- 動きの激しい周波数帯を、透明かつ正確にコントロール
- AAX DSP専用プラグイン: S3L/S6Lコンソール、Pro Tools HDX対応
- 1kHz〜20kHzの帯域に対応
- 1.9msの超低レイテンシーを実現(48kHz動作時)
- 96kHzまでのサンプルレートをサポート
- Auto Level Tracking機能により入力シグナルのエネルギーを自動追従
- 入力シグナルの変化に追従してゲインリダクションを最適化、ダイナミクスの大きなボーカルにも対応
- ウェット/ドライによるパラレル・プロセッシング