収録製品
このバンドルには以下の製品が収録されています。
Oxford TransMod
The Transient Modulator.
パーカッショントラックのアタックをはっきりさせたい。耳障りなアタックをソフトにして、生楽器のトラックを自然な音にしたい。そんな処理は、Transient Modulator = TransModにおまかせください。
TransModは、素材のトランジエントを調整することでアタックを強調したりソフトにすることができるプラグインです。入力された信号に動作が追従するアダプティブ処理を採用しているため、原音のクオリティを損なうこと無く、高度な処理を最小限のパラメーターで実現しています。
動作開始のインプットレベルを設定するThreshold、ダイナミック・ゲインコントロールの対象外となる処理レベルを設定するDeadband、トランジエント調整を行う時間の長さを調整するOvershoot(小さい値では、トランジエントのほんの一瞬のアタックにだけ作用します)、エンベロープ検知のアタックタイムを調整するRise Timeなど、シンプルにサウンドの追い込みが可能です。TransMod全体の動作はRatioスライダーで設定でき、プラス方向ではトランジエントが強調され、マイナス方向ではトランジエントがソフトになります。
その他にも、Inflatorゆずりのエンジンで、クリッピングを防止すると同時に、最終的な音圧をかせぐことができるOverdriveも搭載。100%に設定すると6dBレベルが上がりますが、デジタルクリッピングを起こさずに倍音構成に作用して、音に暖かみを加えることができます。
特徴
- アタック、トランジエントを強調したり、ソフトにする。
- 音のアタック感を調整し、コンプや音量操作に頼らずに、音の存在感をコントロール。
- パーカッシブなアタック感を強調することで、楽器を前に出す。
- 耳障りなトラックのアタックを柔らかくして、他のトラックの存在感を引き立てる。
- アタックを強調することで、ボリュームを抑えても存在感のある音を実現する。
- アタックをソフトにすることで、ボリュームを上げる余地を生み出し、相対的なルーム・アンビエンス音の存在感を上げることを可能にする。
- ぼんやりとした、平坦なトラックをはっきりさせて、ミックスに生命力を与える。
- MP3、AAC圧縮時にギスギスした音の原因となるトランジエントをソフトにするなど、オンライン公開前に専用のリマスタリングを行う。
Oxford Inflator
Increase in the apparent loudness
Oxford Inflatorは、単なるリミッターではありません。これ以上のレベルは無理、と思われていた素材にかけることで、さらなる音圧をかせぎ、聞き取りにくかった小さな音の存在感を向上させたい。でも、いかにもコンプやリミッターをかけました、という音にはしたくない。
そんなマスタリングエンジニアやミキサーの要望に応えて開発されたOxford Inflatorは、単にピークを抑えるのではなく、独自のアルゴリズムによって聴感上の音量をかせぐことに成功しています。
Oxford Inflatorを使えば、音の迫力を向上させるだけでなく、アナログ機器のように暖かい、音楽的なサウンドを得ることができるので、アコースティックジャズのミックスのように繊細な処理が必要な時にも威力を発揮します。
ソロ楽器やボーカルのトラックにかけて、音に存在感、柔らかさや深みを与える。パーカッションやドラムにかけて、ダイナミックな存在感、タイトさと、ボリューム感を同時に向上させる。そして、ミックスの最終段階で、全体の音圧を上げる。
ドラムの迫力からボーカルの存在感まで、他に類をみない質感で調整してくれる、魔法のようなEffectフェーダー。「生命力が足りない」と感じたら、気持ちをこめて、息を吹き込むようにフェーダーを操作してみてください。きっと、以前のミックスには戻れなくなりますよ。
特徴
- ・あらゆる素材で、聴感上の音量を上げる。
- ・デジタル上で限界と思われていたレベルを超えた仮想ヘッドルームを生み出し、突発的なピークでのデジタルクリップを回避。
- ・コンプレッサー/リミッター特有のポンプ感とは無縁の、独自のアルゴリズム。
- ・微妙にかけた時の真空管機器のような暖かいサウンドから、目の前に音が迫ってくるような太い音、アナログ機器が飽和点に達したときのサチュレーション歪みまで、音楽的な再生音。
- ・ダイレクト/バンドスプリットの2モードを用意。DSP負荷や、欲しい音にあわせて選択可能。
Oxford Limiter
Loudness control & limiting functions.
Oxford Limiterは、マスター・チャンネルでの使用を念頭において開発された、高品位なプログラム・リミッターです。透明な音質を保ったまま、レベルをコントロールしたい。ラウドネス・マキシマイザーとして、ミックスの音圧を最適化したい。大胆な設定で、アーティスティックな効果を狙いたい。求める効果がなんであっても、Oxford Limiterがあれば、柔軟で、業務用機器レベルの結果を得る事ができます。
特徴
- 高度な対数サイドチェイン処理、ルックアヘッド技術によるタイミング管理により、複雑なミックス素材でも透明な処理が可能。
- レベル上の限界を超えて、聴感上の音圧を強化する「エンハンス」機能付き。
- アタック、リリースを調整可能。
- 長めのアタックでピーク・オーバーシュートを起こしてもクリッピングを起こさない、余裕のある内部ヘッドルーム設計。
- ハード・ニーから、ソフト・ニーまで調整可能。
- レベルの変化に追従して最適な処理を行う、オート・ゲイン機能付き。
- 民生再生機器 (CDプレーヤー等)のDA補正時に生じるインターサンプル・ピークを表示可能な、リコンストラクション・メーター付き。
- 民生機再生時のインターサンプル・ピーク歪みを回避する、「オート・コンペンセイション」機能付き。
- TPDFと4種類のノイズ・シェーピングからタイプを選択可能な、24/16 bitディザー付き。かかりの強さも、0-100%の間で調節可能。
- トゥルーピーク標準規格ITU-R BS.1770-4に対応