あなたのホスト・アプリケーションで伝統の Waldorf サウンドを
歴代 Waldorf シンセの DNA が詰まったソフトウェア・シンセサイザー

Largo は Blofeld や Q で培われた技術を活かして開発されました。画面上のコントロール・パネルば他の Waldorf シンセサイザーと同様に人間工学に基づいて設計されています。直感的で分かりやすいグラフィカル・ユーザーインターフェースは、あなたのワークフローをサポートします。

Largo はファットな質感のオシレーターを3基搭載しており、そのうちの2基はサブ・オシレーターを備えています。これらのオシレーターにはクラシックなアナログ波形と PPG や Wave など往年の Waldorf シンセサイザーのウェーブテーブル波形が含まれています。キレの良いカットオフ、自己発振も可能なレゾナンス、さらにサウンドへパンチと荒さを追加するドライブを備えた2つの Waldorf マルチモード・フィルター。超高速のエンベロープ・ジェネレーター、柔軟に使用できる LFO、そして分かりやすく多くの用途で使用可能なモジュレーション・マトリクスはサウンドデザイナーの夢を叶えます。

フィルターは常にあらゆる Waldorf シンセサイザーの中核となるセクションです。Largo のデュアル・フィルターはアナログとデジタル両方のシンセサイズにおける優れた専門知識をつぎ込み、細心の注意を払って開発されました。全てのフィルターは 12dB と 24dB のスロープで使用可能で、バンドパス、ハイパス、ローパス、ノッチ・フィルター、撥弦音、擦弦音、吹奏音などに最適なコム・フィルターも搭載。さらに直列または並列に配置して使用する事ができ、シングル・フィルターとは比べ物にならないほどのサウンド・バリエーションを誇ります。Waldorf フィルターがあなたの楽曲へ上質なサウンドを追加します。

Largo には Q や Blofeld などに搭載されていた16ステップのプログラムも可能な強力なアルペジエーターを搭載しています。コーラス、フランジャー、フェイザー、オーバードライブ、ディレイ、リバーブなどの高品質なエフェクトがサウンドに磨きをかけます。



 

オシレーター

よりアナログらしい質感が得られるよう、オシレーターごとに3つの新たなパラメーターが追加されました。Startphase Controls はオシレーターが発音を開始する位相を調整できます。鋭いアタックを得るために90度ずらしたり、実際のアナログ・シンセサイザーのようにフリーランニングにする事も可能です。Brilliance Controls は使用するオシレーター・モデルによりさまざまな機能をコントロールします。パルス波とノコギリ波ではコンデンサーの放電インパルスをミックスし、ウェーブテーブルではウェーブテーブルをコントロールする際の補完の滑らかさを調整します。補完を荒くすると PPG Wave, Micor Wave, Wave クラシック・シンセサイザーでよく聴かれた追加の倍音を生み出します。この倍音は特に低域において目立ちます。Limit パラメーターはほとんどのウェーブテーブルの最後にある「アナログ」波形をウェーブ・モジュレーションに含めるか、除外するかをコントロールします。ウェーブスキャンを作成する際に誤ってアナログ波形に当たらないようにするために使用します。


 

アルペジエーター

Largo のアルペジエーターはその先祖である Waldorf Q, Micro Q, Blofeld と同等のパワーを誇ります。コードやランダムなどユニークなタイプを含む、さまざまなステップ・タイプをプログラム可能です。アルペジオやコード・リピーターのどちらかに限定せず、現在演奏しているステップに応じてどちらも使用できます。またクラシックなベースラインのシミュレーションのためにステップごとに異なるグライドをプログラムできます。

このパターンはアクセントと長さが異なる8つのステップで再生され、ディスプレイの一番下のラインには異なる記号が表示されています。黒い丸は通常演奏するステップを表し、下向きの矢印はアルペジエーターは一番最初にプレイしたノートを演奏し、2つの音符は現在プレイしている全てのノートから構成されるコードを演奏します。


 

コーラスとエフェクト

Largo のコーラスには3つのフレーバーがあります。1つは以前のバージョンから搭載されている2ステージのコーラスです。バージョン1.5では豊かなパッド・サウンドやストリングス・サウンドを作成するために4ステージと6ステージのコーラスが追加されました。Spread は4つの追加ステージの動作をコントロールします。ゼロに設定すると6つのステージ全てが固定オフセットと同期し、古いストリングマシンのアンサンブル効果が生まれます。高く設定するとコーラスがより太く、広くなるようにモジュレーションの幅が広がります。さらにコーラス効果をさらに厚くするためにフィードバックを追加。そして非常に長いディレイタイムと一緒にしようすればコーラスを追加のコム・フィルターとして使用する事もできます。

最初のエフェクト・スロットにディレイとリバーブを追加しました。これでディレイとリバーブを同時に使用してサウンドを作成できます。また2つのリバーブを同時に使用し、スモール・ルームとラージ・ホールを同時に使用するといった事も可能になりました。


 

新しいプリセット・サウンド

バージョン1.5では新たに500のサウンドが追加されました。以前から収録されているサウンドと合わせて700を超えるサウンド使用できます。新しいサウンドの多くはバージョン1.5で追加された機能を駆使しています。

サウンドのブラウズ・ページが大幅に強化されました。現在ロードされているバンクのサウンドのリストの表示に加え検索機能が追加されて、お気に入りのサウンドをいち早く見つける事ができます。



 

その他

ProTools の FXpansion VST2RTAS Wrapper で Largo を使用する際の親和性が強化されました。テキスト入力、スクロールホイールでのコントロールなどに対応しています。

ホスト・アプリケーションのクロック信号と同期設定が可能な全てのパラメーターにクロック・メニューが用意されました。

 

特徴

• 最大256ボイス (コンピューターの性能に依存)
• 1サウンドあたり4つのレイヤー
• 1ボイスあたり5つのオシレーター
• 1ボイスあたり2つのマルチモード・フィルター
• 1ボイスあたり2つのドライブ
• 1ボイスあたり16のモジュレーション・マトリックス
• 1ボイスあたり3つのLFO(MIDIクロックとの同期可能)
• 1ボイスあたり4つのエンベロープ
• リング・モジュレーション
• オシレーター同期
• ポリ、モノ、デュアル、ユニゾンモード
• 1レイヤーあたり最大16ステップ・シーケンサー
• 1レイヤーあたり1つのエフェクト・スロット
• すべてのレイヤー全体にかかるグロバール・エフェクト
• エフェクト・タイプ:コーラス、フランジャー、フェイザー、オーバードライブ、ディレイ、リバーブ