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THE MODULES
VerbSuite Classics Technology
1970年代の電子工学における発展・進歩の恩恵を受けて、我々は思うがままにリバーブをコントロールすることが可能になりました。その進歩が音楽業界にもたらしたインパクトは非常に大きく、それまで以上に音楽の核心となる部分であるアンビエンスやサウンドの形成に深く踏み込むことができるようになったのです。そして年月を重ねるごとに新たな技術、設計を取り入れたリバーブ機器が生産されてきました。クラッシックと呼ばれる往年のリバーブ・ハードウェアは今なお世界中のスタジオで重宝され活躍し続けています。

デジタル・リバーブの黎明期には、そのシステムに限界があった故に、人工的なリバーブ・エフェクトを自然で音楽的なサウンドに変貌させる独創的な使用方法が発明されました。マルチタップ・モジュレーションのようなテクニックや、複合的に動作させるデジタルディレイ・ネットワークなどがその例です。この黄金時代とも呼ぶべきデジタル・リバーブの興隆は、コンピューター・ミュージックに様々なメリットをもたらします。現実の空間における残響効果とデジタル・エフェクトを組み合わせるリアルタイムのコンボリューション・リバーブ処理など、それまでには技術的に実現が不可能だった新しいテクニックが次々と生まれてきたのです。しかしながらアナログな手法でしか得ることができない抑揚や揺らぎ感といった、リバーブの核心と言える要素が抜け落ちてしまいリアリティの欠如というデメリットも浮かび上がってきました。当時のデジタル・リバーブは”alike”（似ている）ではありましたが、”alive”（息づいている）と言えるものではありませんでした。

こういったデジタル・リバーブが抱える弱点を克服したのが、Liquid Sonics社のFusion-IR技術でした。マルチサンプリングをベースとした同社が特許を持つテクノロジーが、往年の銘機が奏でるリバーブ・サウンドをプラグイン・フォーマットで蘇らせることに成功したのです。Fusio-IRによって生み出されるダイナミックなリバーブ・エフェクトは、アナログ機器が持つ揺らぎや深みを再現します。最も革新的でフレキシブルな最高品質のリバーブ・プロセッサーが、VerbSuite Classicsの心臓部に埋め込まれています。

たとえそれが銘機と言われる機種であったとしても、たった一台のデジタル・リバーブで満足することはできないでしょう。VerbSuite Classicsはその悩みを解決します。Slate Digital社は長きに渡り愛され続けるデジタル・リバーブの、メンテナンスが行き渡ったコンディションの良い機種を研究した末に、ベストなリバーブが得られるプラグイン・ソフトウェア “VerbSuite Classics” を誕生させました。クラッシックと呼ばれるハードウェア・リバーブは世界のトップ・スタジオが所有するシークレット・ウェポンであり、５０年以上に渡ってプラチナ・アルバムの誕生を支えて来た陰の立役者でもあります。暖かさと独特なキャラクターを兼ね備えたデジタル初期のプレート・リバーブから、モダンなアルゴリズムを搭載した色濃く鮮やかで精密な響きの現代的なリバーブまで、VerbSuite Classicsはあなたのリバーブ・プロセッシングを一歩先のレベルへと導く理想のツールです。


収録モデル*
・FG-480：LEXICON 480L
・FG-2016：Eventide SP2016
・FG-250：EMT 250
・FG-QRS：QUANTEC QRS
・FG-2000：SONY DRE-2000
・FG-16X：AMS rmx-16
・FG-6000：TC Electronic Reverb 6000
・FG-BM7：Bricasti M7

*各商標はSlate Digital社がサウンド・モデルの開発時に研究したトーン、サウンドの製品名を特定する為のみに使用されています。