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PA/レコーディング関連 > モニタースピーカー > Avantone Pro > Avantone Pro Active Mixcubes Black

Avantone Pro Active Mixcubes Black
Avantone Pro Active Mixcubes Black
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Avantone Pro Active Mixcubes Black

Powerd FullRange MiniReference Monitors
・レコーディングまたはミックスダウン用アクティブ・モニター
・25年以上の歴史を誇るAuratone 5C Sound Cubeの現代版として開発
・115V仕様

製造元 : Avantone Pro
価格 : 79,200円(税込)
ポイント : 792
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Avantone MixCubeは防磁加工フルレンジ・ミニ・リファレンス・モニターです。 スタジオの定番モニターとなり25年以上の歴史を誇るAuratone 5C Sound Cubeの現代版として開発されました。

用途
レコーディングまたはミックスダウン用アクティブ・モニター
Active Mixcubesはスピーカー2台に電源モジュール2台がセットになっています。
Active Mixcubesの電源モジュールの必要電圧は115Vです。

開発の目的
Avantone Active Mixcubesは高解像度フルレンジ・パワード・ミニ・リファレンス・モニター・スピーカーです。スタジオ据え置きで、またはレコーディング現場に持ち込んで使用することを想定して開発されています。

パフォーマンス
多くのスタジオは大音量でワイド・レンジを確認することが可能な2ウェイまたは3ウェイのラージ・モニター・スピーカーを使用しています。近年は高解像度オーディオの新時代とは言え、全ての人が高級な再生環境を持つ訳ではないため、テレビやラジカセ、パソコン、カー・ステレオ、iPodドック・ステーションなどで再生されることも想定してミックスをチェックする必要があります。その際は適切なリファレンス・モニターを用いることが重要です。クロスオーバーやローファイなフル・レンジ・ドライバーによって音質が劣化したスピーカーでは適切なリファレンスが行えないからです。
特にボーカル、ギター、キーボードなどの中音域系のトラックは細心の注意を常に払わなくてはなりません。そんな時、クロスオーバーの無いフル・レンジ・モニターは真価を発揮します。 開発にあたり、AVANTONE MixCubeの音質を決定するまでに10ヶ月に渡る様々な比較視聴による研究開発が行われました。その結果、オリジナルのAuratone 5C Sound Cubeを改良した非常にスムーズなサウンドを実現しました。リスニング・テストの結果、オリジナルの音質を保ちつつも、高音域がよりスムーズでオープンかつ透明感のある周波数特性であることが確認されています。

キャビネットの設計
オリジナルのAuratone 5C Sound Cubeはハーフ・インチの合板に艶のある木目調のシートが貼り付けられていました。それに対しAVANTONE MixCubeのキャビネットはより厚く密度があり共振特性に優れたMDF合板を採用しています。キャビネット形状は角に丸みのある165mmの立方体で、全体が防磁加工されています。表面は艶がありポリウレタンによるエレガントな「レトロ・クリーム」調仕上げを施しました。筐体底部には滑り止めと遮音を兼ねたネオプレン製シートが貼られています。また様々な設置環境に対応するため、ネジ径5/8インチのマイク・スタンドをマウントするための穴を設けてあります。

ドライバーの設計
オリジナルのAuratone 5C Sound Cubeのドライバーは5インチの型押しフレーム設計でしたがAVANTONE MixCubeは商標登録済みの5.25インチ・アルミ・ダイキャスト・フレームに、オリジナルのパフォーマンスを超えるドライバーとコーンを採用しています。研磨加工されたマウント・ベゼルはエレガントな外観を実現しています。音楽性に優れた紙製コーンはニュージーランドの最高級パルプと樹脂雲母を用いて独自開発されたもので、軽量さと堅さを実現しています。スピーカー・クロスは密度が均一な日本製です。ドライバーのプレートとヨークは住友製1008低炭素鋼が用いられギャップ部の磁束密度が最大限に高められています。マグネットは43オンスのY- 40 GRADE (MIL-SPEC)が用いられ、高出力低歪みのモーター・システムを実現しています。

アンプの設計
アンプ部は真のプロフェッショナル・アンプを目指して一から作られました。安全でかつ「強烈な」アンプを目指した結果、より高価なスタジオ向けラック・マウント・アンプにも負けない豊かなヘッドルーム特性を実現しています。

Features 特徴
バランス入力 :
入力端子はバランスXLRプラグ、3極バランス1/4TRSプラグ、2極アンバランス1/4TSプラグに対応しています。TSコネクターによるアンバランス接続の場合はマイナス信号が自動的にグラウンドされます。

System Gain(システム・ゲイン):
「SYSTEM GAIN」つまみを用いて入力信号のゲイン調整が可能です。時計回りに回すとゲインが上がります。ゲイン幅は-30〜+6dBです。+6dBの値がゲイン調整されない信号となります。この最大値設定は複数のスピーカーを簡単に設定可能です。注意:入力信号のレベルが大きすぎるとアンプがオーバーロードし歪みや故障の原因になります。オーバーロードが生じてしまった場合は「SYSTEM GAIN」つまみを時計回り反対方向に回し入力レベルを抑えてください。

オン/オフ・スイッチ :
アンプの電源のオン/オフを行う点灯式スイッチです。オフの場合もトランスからの電源供給は途切れません。

AC電源入力 :
この入力端子にはAVANTONE製電源ユニットのみが使用できます。安全のためにケーブル/コネクターを締めてロックしてください。

「GROUND LIFT」スイッチ :
このスイッチをオンにすると入力端子の1番ピンがグラウンドから切り離されます。入力信号のグラウンド・ループが発生した場合に便利です。

設置について :
スタンドやミキサー卓の上にAvantone Active MixCubeを設置する際は、スピーカーと耳が同じ高さで、エンジニアにまっすぐ向けて設置するのが最適です。筐体はシールド加工されていますのでCRT映像モニターやテレビの側に設置しても問題ありません。また通常のスタジオ環境の様な設置場所が無い場合は、マイク・スタンドにマウントすることも可能です。

「リファレンス・モニターであるAuratoneと同じ、中域のフラットさが特徴だ。音量を上げても歪まずにボーカルやスネア、タム、キックの高域成分やソロ楽器を聴き分けることができる。期待通りの出来だ。ミックスをする時は様々なスピーカーで聴き比べるべきだと私は思っている。Avantone Active MixCubeはクリエイティブなスタジオ・ワークを可能にするだけでなく、色々なシステムで鳴らした時にどんな鳴りをするのかのジャッジができる。これに関して他の選択肢はもはや無いと言っていいだろう。」
- Kevin Becka | テクニカル・エディター - Mix Magazine

クロスオーバー・ポイント周辺が見えづらい傾向にある多くのモニター・スピーカーと異なりフルレンジのMixCubeを使えば、ギター、キーボード、ボーカルなどの中音域系のトラックを顕微鏡を見る様に詳しく調べることができる。Avantone MixCubeはあらゆるプロ・スタジオの要求を満たしながらも入手しやすい価格を実現した驚異的なオーディオ・ツールである。近いうちにこの四角いバター・クリーム色のスピーカーはあなたのミキサー卓の上に乗ることになるだろう。
- George Peterson | Mix Magazine

ラジカセなどのコンシューマー再生機器のシミュレーションとして、またフルレンジ・モニター・スピーカーとして使用できるMixCubeはユニークで計り知れない可能性を秘めている。サイズは小さく周波数特性は限られてはいるが、MixCubeはおもちゃでもエントリー・クラスのモニターでもなく、コンシューマー再生機器のシミュレーションに用いることで完璧なミックスをつくれるとても便利なプロフェッショナル向けリファレンス・モニターだ。シンプルだが極めて優れたモニターである。更に価格が驚くほど安い。非常におすすめの製品だ。
- Michael Cooper | Electronic Musician Magazine

恐らく現行製品でAuratoneの代替品として購入できるスピーカーではAvantone MixCubeが一番だろう。このかわいくて素晴らしいスピーカーを僕はミックスで毎日使っているよ。オリジナルのAuratoneより優れた点もあるね。コストパフォーマンスはトップ・クラス。最高のモニタリング・ツールの1つだと思うよ。今まで聴いたこの価格帯のスピーカーで、ここまで優れたバランスのものは無い。もうこれ無しにベースとキック、ボーカルのレベルを決めることはできないね。ルーム・アコースティックが良くない多くの小規模スタジオにとっても救世主となるだろう。また、僅かな金額で誰もが商業レベルのミックスを目指すことができるという点でも優れた製品と言えるだろう。
- Mike Senior | 「Mixing Secrets for the Small Studio」著者、Sound On Soundコラムニスト

70年代、僕らは全てのミックスで、特にベースやキックの最終チェックとしてAuratone Cubeを使っていたんだ。30年経ちAvantone MixCubeが発売された今Auratoneは子供たちにあげることにしたよ。比較試聴したところAvantone MixCubeは中域が不自然に飛び出ることもなく正確でAuratoneより優れていたよ。既にベースの調整に活用しているよ。とても良いスピーカーだ。
- Randy Bachman | レコーディング・アーティスト (The Guess Who, Bachman-Turner Overdrive, Ringo Starr All Starr Band, Bachman-Cummings)

マスタリング時のボーカル、ロー・エンド、全体の整合性をトラック毎にチェックする作業にMixCubeを3年程使用しています。共同作業をする多くのクライアントにMixCubeを奨め、素晴らしい結果を残してきました。ボーカルをどのくらい前に出すか?ベースとキックのバランスをどうするか?ステレオ感はどうするか?MixCubeを使えばすぐに分かることだよ。
- Brian Lucey | Magic Garden Mastering

Tape Op Magazine レビュー
多くのミキシング・エンジニアがYamaha NS-10M やAuratone、また時には小型ラジオやパソコン用スピーカーなど安物のスピーカーを使う理由は、これらの製品が音響的に最も重要である中音域に特化したスピーカーだからである。ボーカルなどの重要なトラックのバランス調整に役立ち、決して理想的とは言えないコンシューマー向けシステムでどの様に鳴るかの判断ができるのだ。
近年のレコーディング・スタジオでは十分な周波数レンジを再生できるラージ・モニターと中音域に特化した小さめのモニター・スピーカーがセットで使われることが多い。世界的な業界用語であるのかは分からないが、この小さいスピーカーは「リトル・ガイ」と呼ばれるのを良く耳にする。
ここ5年の間、私の「リトル・ガイ」はAvantone Active MixCubes(初期版)である。知らない方のために言うとMixCubesは、5インチのシングル・ドライバー・パッシブ・スピーカーであり70年代以降現在まで殆どのメジャー・スタジオで使われてきたAuratone 5Cの現代版である。Auratone 5Cは現在廃盤のためAvanton Passive MixCube(Tape OP #55参照)は発売直後からヒットを記録した。 Avantone社は2003年にKenとSue Avantによって設立された会社だ。
設立後数年間の研究開発の後にAvantone社はPassive MixCubeを含む4製品を発売した。Glen Heffnerがグローバル・セールスとマーケティング担当副社長として雇われるとPassive MixCubeはすぐに世界的にヒットし新興メーカーとして名を広めた。Passive MixCubeが長い間売り切れ状態が続くほどのヒットを続けて数年後、Active MixCubeが発表された。2010年に社長であるSue Avantが辞任すると同時に社名がAvantone Audioに変更になり2011年6月Glen Heffnerが社長の座に着くと社名はAvantone Proに変更され本社はニューヨークに移転。以来Avantoneは米国および世界のマーケットで価値ある商品を世に出し続けている。長年のリクエストに応えMixCubeブラック・バージョンをアクティブ/パッシブ・モデル共に発売した。

こうしてActive MixCubeブラック・バージョンが発売され、私は初期型Active MixCubes から乗り換えた。ミキサー卓と一体化するかの様な奇麗な艶出し塗装を私は気に入っている。そしてもちろん外見だけでなく内部の性能もバージョン・アップしている。
アンプ部は初期バージョンより全面的に改善された。出力は2倍の60ワット RMS、周波数特性と歪み特性はどんな音楽ソースにも対応できるように改善された。また初期版ではスピーカーの後ろに回り込みスクリュー・ドライバーで調整しなければならなかったアンプの入力ゲインはテレキャスター・タイプのクリック式クロム・メッキつまみに変更された。これにより正面からリア・パネルに手を伸ばしてのレベル・マッチングが可能になり外部のスタジオに持ち込む時など便利となった。
おそらく一番大きな変更点はキャビネットの奥行きがパッシブ・バージョンと同じになったことだろう。よりオリジナルのAuratone 5Cに近づき、これによってアンプが原因となるキャビネット内部の共振がなくなったのである。Avantoneはこの方法でパワード・スピーカーが抱える最も大きな問題である、アンプの部品が原因でキャビネット内部が理想的な空間でなくなってしまうという問題に対処した。そしてこの改良は様々な面でパフォーマンス向上に大きく貢献している。
アンプとキャビネットを改良した結果、最新モデルは初期モデルとに比べてサウンドが大きく改善された。まず私が気がついたのは焦点の合ったクリアーなサウンドだ。中音域、特にボーカルがさらに前に出るようになり、より一層中音域の調整に集中できるようになった。また、ロー・エンドから中低域にかけて、よりタイトで輪郭のぼやけが減り、私が「リトル・ガイ」に求めていた音そのものになった。これと比べてみると初期バージョンは少しなまっており明瞭感に欠ける音だ。最新版MixCubeはサウンドが改善され、「リトル・ガイ」として役割を以前より格段に発揮できる製品になったと言える。

John Baccigaluppi はミックス時に音楽が完成するまでの素敵なストーリーを話ってくれたことがある。彼は「リトル・ガイ」の前に立ち、仮想のミニチュア・バンドがミキサー卓の上で演奏しているのをイメージする。とても滑稽な行為に感じるかも知れないが、これは大変有効であり私は多くの人達にこの方法をシェアしてきた。新しくなったActive MixCubeを使えばミニチュア・バンドが本当に演奏しているかの様な気にさせてくれる。そして初期バージョンよりも遥かに細かい部分に集中することができる。中音域の細部を確認するという目的に、より適したスピーカーとなっている。

ここNYにあるAvantone Pro社によってActive MixCubeに新しい命が吹き込まれるのを見ることができて私はとても幸せだ。そしてこの製品が以前よりも潤沢に供給されることを知って安心する人は多いに違いない。
Allen Farmelo, www.farmelorecording.com

Sound On Sound レビュー
Avantone社はアンプ内蔵の現代版「ホラートーン」サブ・モニター・スピーカーをリリースした。これはかなり興味深い製品だ。
この小型スピーカーは以前S.O.S.にPaul WhiteによってレビューされたAvantoneパッシブ型MixCubesのアンプ内蔵バージョンである。これらの製品は、最も成功したミックス用リファレンス・スピーカーの1つであるAuratone 5C Sound Cube(現在廃盤)の現代版として開発されたスピーカーだ。独特な小型シングル・ドライバー・スピーカーである5C Sound Cubeはラジオやテレビなどのコンシューマー再生機器をシミュレートする用途で広く受け入れられ、現在でも多くの有名スタジオに常設されているスピーカーだ。5Cの他にも安価で同様なスピーカーが多くあるにも関わらずAuratoneが定番モニターとして君臨しているのは、使い勝手という点でいくつかの理由がある。

その第一の理由は中音域の周波数特性が非常に優れていることだ。世にある多くのスピーカーは低音域をまともに再生できない。また高音域はスピーカーの向きやルーム・アコースティックによって簡単に欠落してしまう。それに対し中音域は殆どの再生機器、再生環境で欠けることなく再生される帯域だ。つまり、中音域のバランスが良いAuratoneでしっかりと鳴れば、殆どのスピーカー・システム(ハイファイ、ローファイに限らず)で平均的なバランスを保つ可能性が高いという訳である。さらにAuratoneは各楽器の相対的なバランスを判断しやすいのも特徴だ。これはクロスオーバーが無いためリスニング・ポイントを変えた場合でもスピーカー同士の位相ずれが起きにくいことが1つの原因だろう。そのためモノラル・ソースを1台のAuratoneから出力し楽器自体のイメージの確認やモノ・コンパチブルのチェックが可能で、これは多くのエンジニアがテクニックとして使用している。
サウンドのバランスが良いもう一つの大きな理由は、ユニークなバッフル・キャビネット・デザインによる低共振と、狭い周波数レンジによる低音の回りにくさが、時間軸特性による音の濁りを抑えていることが挙げられる。

リア・パネルは内蔵アンプのヒート・シンクで覆われている。
Avantone社は、これ程の実績があるAuratoneに逢えて挑み、単なるレプリカではなくAuratoneの性能を更に改善しようと試みた。もっとも、その魅力的とは言えないカマボコ型の音質故に「ホラートーン」というニックネームを付けられてきたことを考えると驚くべきことではないだろう。
改善点は次の通りだ。エンクロージャーの素材がより硬い18mm MDF合板に変更され、表面はオリジナルよりお洒落な(少し懐かしさのある)外観に塗装されている。ドライバーの素材はより耐久性のあるものに変更され周波数特性も向上している。さらに今回の再レビューの一番の理由、60Wのアンプが内蔵されているのも特徴だ。
リア・パネルには大きなピンク色のヒートシンクがあり、その横にあるバランスXLR及びフォーン対応端子で全ての接続を行う。電源はロック機構付6ピン端子(30V DC)と専用のずっしりと重い(2kg)電源ユニットを接続することで供給される。スピーカー本体の重量はわずか3.5kgだ!グラウンド・リフト機能を搭載しているためグラウンド・ループのノイズが発生した場合も安心だ。

ホラー・サウンド?
Auratone 5Cの良さを認める人たちはAvantoneが開発したこの新製品を歓迎する人も多いだろう。私は今まで沢山の小型モニター・スピーカーを使ってきたが、オリジナルのAuratoneそっくりなこの製品は中音域のバランスをモニターするという点では敵無しで、リード・ボーカルのオートメーションを細かく設定するという気の遠くなる作業に他のスピーカーを使うことは考えられない。共振が極限まで抑えられておりスネアのレベルの確認だけでなく、ベースの存在感やキック/ベースのバランスの確認にも驚くほど効果的だ。キックとベースの高めの周波数帯域がこのスピーカーではっきりと聴き取れることができれば、コンシューマー向けの多くの小型スピーカーでキックとベースがバランス良く鳴るということになる。スピーカーの再生性能ゆえに室内における低音の回り込みも少なく、比較的良くない再生環境においてもキックとベースのバランスを的確に判断可能だ。

Avantone MixCubeは明らかにオリジナルより進化している。今私の手元にはオリジナルの5Cが無いので並べて比較することはできないが、MixCubeのサウンドはオリジナルを踏襲した中音域中心の特性であるものの、驚く程酷い音という訳ではない。中音域に特化したモニタリングには十分実用的だ。特筆すべきはオリジナルの5Cに比べて違和感が無くすぐにそのサウンドに慣れてしまうことだろう。これは恐らく厳選された素材を使用することで共振が低減し小型スピーカー特有の周波数特性の変化が少ない事が原因であろう。

また、使ってみて印象的だったのはAvantone MixCubeはオリジナルの5Cまたは同類の手頃なスピーカーと比べて歪みが少ないことだ。特筆すべきは低音域の歪みの少なさだろう。音質はピュアで150Hzあたりから下が徐々に落ちていく傾向にある。それ故、共振による余計に加わった倍音を楽器の倍音と読み間違える心配が無い。これは、軽量で硬質なペーパー・コーン、そしてバスレフ・ポートの無いエンクロージャーが良好な過渡反応を生み出しているからであり、構成するパーツが原因となる歪みを極限まで抑えることに成功している。

Avantone MixCubeが5Cに勝るかどうかの判断は、パフォーマンスの向上という観点だけでは判断できないのも事実だ。安価なコンシューマー再生機器のシミュレーターとしての5Cの役割をあなたがどれだけ評価しているかによるだろう。個人的には安価な小型スピーカーが必要かどうかの議論によってAuratoneが過度に崇拝されているのではないかと思っている。Avantone MixCubeの示した新しい方向性は間違っていないと感じるし、実際このスピーカーをオリジナルの5Cより気に入っている。しかしオリジナルよりクリーンなMixCubeはミックスのバランスを判断する素晴らしいスピーカーである反面、コンシューマー再生機器のシミュレーションとしては機能しないかもしれない。しかしこれは、実際にいくつかのコンシューマー・スピーカーで再生してみて歪みや共振に更に注意を払えば済む話であろう。

敢えて不満を指摘するとすれば、Avantone MixCubeはスピーカーとしてあらゆる役割をこなせる訳ではなく、他のスタジオ・モニターでは分からないミックスのバランスを確認するための補助的な役割を担うスピーカーである。しかしこの点においてMixCubeはシビアなミックス作業には欠かせないスピーカーであり、個人的にもお金を出して購入したい製品であることに間違いない。
Mike Senior

System Type:Active (Self-powered) shielded full-range stereo pair
Input Type and Load:90Hz - 17,000Hz (useful musical range)
Driver Impedance:Nominal 8 ohms
Max SPL:104db @ 1 meter = 1%THD (PINK NOISE)
Amplifier Type:Class A/B
Amplifier Power:60 watts RMS@ .005% THD (1KHz)
Amp Frequency Response:22Hz-50KHz +0dB/- 3dB (90Hz-50KHz +/-0dB)
Noise:S/N -113 dB
Sensitivity:0dBu (.775VRMS) input at maximum volume (+6dB) = 104dB SPL
Driver:Proprietary design 5.25" cast aluminum frame paper cone / shielded
Cabinet:sealed / 18mm MDF / Dacron acoustical stuffing
Inputs:XLR & TRS (COMBO JACK) +4/Balanced and -10 unbalanced
Weight:7 lb 5 oz (per speaker)
Dimensions:165mm x 165mm x 165mm (6 1/2" x 6 1/2" x 6 1/2" in)
電圧:115V

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