ZBox オーバービュー
今日のギターアンプ・モデリング・デバイスはプラグインを含め、実際のギターアンプを忠実に再現する優れたモデリング技術をもっていることは周知の事実として知られています。 ギターアンプ・プラグインを使用する場合はギターを直接オーディオインターフェースに接続して、ソフトウェアでパラメータを変更するだけで素晴らしいサウンドを生み出すことが容易になっています。
その反面、モデリングのサウンドに欠けている要素も存在しています。ソフトウェアではモデル化できない信号経路の重要な要素、ギターアンプの持つ適切な入力インピーダンスが欠けているのです。ギターをオーディオインターフェイスに接続すると、インターフェイスのインピーダンスが実際のギターアンプで見られる本来のレベルとは一致していないのです。
結果、どんなに工夫や努力を重ねても、本物のギターアンプのもつ本当のサウンドと演奏の「感触」を再現することはできません。プラグインやモデリングのサウンドに満足しないギタリストの懸念にはインピーダンス・マッチングに起因していることが考えられます。
それを解決するのがMOTU ZBoxです。
ZBoxは、ギターの出力インピーダンス(「Z」)を、オーディオインターフェイスなどのインストゥルメント入力のインピーダンスをギターアンプ本来のものに一致させます。適切なインピーダンスの整合がないと、ギターサウンドは不自然なものとなってしまいますが、ZBoxがそれを解消するのです。
ZBoxのユニークな利点
ZBoxには多くのクラシック・フェンダー・アンプに見られる本格的な入力回路を搭載しており、ギター本来のサウンドと「フィール」を実現するための、ギターアンプが持つインピーダンスにマッチングします。
ZBoxはデジタル下でのギター処理における「欠損した要素」を、実際のギターアンプのものに真の意味でのエミュレートをするためのハードウェア駆動の入力特性を提供します。
Digital PerformerのCustom 59 アンプモデリング・プラグインやIK Multimedia Amplitube、Waves GTR、Native Instruments Guitar Rig、または同様のギターモデリングソフトウェアなどのサードパーティのギタープラグイン製品を使用する場合にZBoxは更に効果を発揮することでしょう!
ZBox オペレーション
ZBoxの使い方は簡単。それは機材に差し込むだけです。
ギターをZBoxのLo-ZまたはHi-Z入力(ピックアップの仕様を考慮、もしくは音が良いと感じた方)に接続し、ZBoxを接続先デバイス(オーディオインターフェイス、ワイヤレスボックス、ミキサー、レコーダー、PAなど)のギター入力端子に接続するだけです。
オーディオインターフェース、ミキサー、PA、ワイヤレス・トランスミッター、またはその他の同様のデバイスのギター入力には、実際のギターアンプとは大幅に異なるインピーダンス値で設計されています。この不一致が要因でギターのサウンドが明るくなりすぎたり、細く感じるような不自然なサウンドになってしまうのです。
ZBoxはギターの出力信号に一致する適切な入力インピーダンス・レベルを提供します。結果、デジタルデバイスに接続されたギターサウンドは実際のギターアンプに接続されているようにナチュラルに聞こえるようになり、ZBoxを接続する前よりも、はるかに暖かいトーンと本物の「レスポンス」をもたらします。
この効果は、デジタル・モデリングされたギター処理ソフトウェア(プラグイン)をコンピューター、オーディオインターフェイス、デジタルミキサーやマルチエフェクターなどで使用する場合に特に発揮します。
幅広いギターをサポートするために、ZBoxはアナログ・シミュレーションを備え、多くのクラシックギターアンプと同じように、本格的な「Hi-Z」および「Lo-Z」入力を提供します。
ZBox 機能の概要
- 自然なギタートーンを提供
- 電源不要
- ソフトウェアやドライバー不要
- 接続するだけのシンプルな使い方
- どんなギターでもプラグアンドプレイ可能
- 頑丈かつ軽量なメタルハウジング(2.54 × 4.45 × 6.35 cm)
- ギター入力に接続するための1/4インチプラグと、16インチケーブルを完備
- プリアンプを搭載したオーディオインターフェースで動作
- ワイヤレス・システムやミキサーなどのギター(Instrument inやHi-Z in)入力を備えた機器で動作